アルトゥロ・ヴィダル

アルトゥロ・ヴィダル

憧れるストライカー アルトゥロ・ヴィダル

ストライカー

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カンピオーニ特集:アルトゥロ・ヴィダル
2013年データ

 

今季のアルトゥロ・ヴィダルを語るのに、最上級の形容詞を使わないのはほぼ不可能である。ユヴェントスの強さはチーム力にあり、31回目のスクデット獲得は選手全員の功績である。しかし今季のユヴェントスの顔を選べと言われたら、このチリ人FWを置いて他にいるだろうか。押しも押されもせぬエースストライカー、今シーズンは15ゴールをマークし、そのうち10ゴールはカンピオナートである。また今季のキーポイントとなったラツィオ、ミラン、トリノ、パレルモの4連戦では、4戦連続ゴール(ラツィオ戦では2ゴール)の大活躍。特に、事実上スクデット獲得が決定したパレルモ戦は、彼のゴールなしでは語れない。

 

ストライカーとしての彼の才能を褒め称えるのはもはや義務だが、ペナルティエリアから離れた場所での働きも忘れてはならない。ヴィダルはプレーデータの各ランキングにおいて、必ずと言っていいほど上位に顔を出しているのである。出場試合数はカンピオナート31試合、合計45試合(2587分)で、これはチーム5位に入る。また総パス数1660本のうち成功数が1445本で、チーム4位のパス成功率87.1%を誇っている。

 

さらに興味深いのが、敵陣内でのパス1125本、成功率84.4%という数字である。このデータについては、パス数1000本以上の選手に限定すると、フィオレンティーナのボルハ・バレロ(86.1%)が1位、ヴィダルが2位となり、ピルロでさえも83.9%で3位に追いやられてしまうのだ。

 

フィニッシュに関してはヴィダルの独壇場である。個人データで見れば、ヴィダルのシュート数は49本で5位、枠内シュート数は24本で4位となっている。アシストについてもご心配なく。アルトゥロはアシスト数8本でチームトップ、チャンスメイクは1位ピルロの84回に次ぐ、2位の63回。また相手ペナルティエリア内でのパス数はヴチニッチ、ジョヴィンコに次いで3位に入っている。クロス数はそう多くはないものの、38本のうち29%が得点につながるなど、精度についてもチーム内で5位につけている。

 

ここまではストライカーやゲームメーカーとしてのアルトゥロ・ヴィダルを見てきたが、彼が怪物たる所以は、爆撃機のような得点力だけでなく、一つ一つのボールに対して、まるでそれが勝負を決するボールであるかのごとくチェイスしていくところにある。競り合いの回数は151回で、2位ピルロの82回に倍近い差をつけていることからも、そのボールへの執念が伝わってくる。競り合いでの勝率も71.5%と非常に高く、その分ファール数も51回のチームワースト。しかし被ファール数も28回とほぼ同じで、チーム3位にあたる。守備でのタックル数は26回で、MFのポグバに続き2位。ヘディング数は27回で、チーム5位につけている。

 

短く表現すれば、ボールあるところ、ヴィダルあり。相手がボールを保持しているならば、遠慮なくそれをかっさらう。それがマイボールならば、ゴールに流し込むかチームメイトに預けるか。まさに戦士、無慈悲なストライカー、猟犬、天が与えた才能。それを二言で表したのが、アルトゥロ・ヴィダルだ。

 

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